入れ歯とブリッジとインプラントの違いは?それぞれのメリット・デメリットを比較
歯が一部欠けていると歯並びが悪くなったり、発音しづらくなったりするため、早めに治療することが大切です。
しかし、歯の欠損部の治療法には入れ歯やブリッジ、インプラントなどがあり、どの治療を受ければいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
こちらの記事では、入れ歯とブリッジとインプラントの違いについて詳しくお伝えしていきます。それぞれの違いの比較表と、メリット・デメリットも紹介していますのでぜひ治療する際の参考にしてください。
目次
入れ歯とブリッジとインプラントの違いとは?保険や費用を比較表で解説
入れ歯とブリッジとインプラントの違いについて、まずは以下の比較表で確認しましょう。
入れ歯 | ブリッジ | インプラント | |
---|---|---|---|
安定性 | 定期的な調整が必要 | やや安定性がある | 安定性がある |
耐用年数 | 約5〜6年 | 約8年 | 10年以上 |
他の歯への影響 | あり | あり | なし |
噛む力 | やや劣る | 天然歯とほぼ同等 | 天然歯と同等 |
口内の違和感(個人差あり) | 異物感あり | ほぼ違和感なし | 違和感なし |
見た目の美しさ | 劣る | やや優れている | 優れている |
手術の有無 | なし | なし | あり |
治療期間 | 比較的短期間 | 比較的短期間 | 半年〜1年 |
治療後の問題点 | 時間が経つと入れ歯が合わなくなる | 隣の歯が虫歯になりやすくなる | 歯周病になりやすいが定期検診で防げる |
費用 | 保険適用で安価 | 保険適用で安価 | 保険適用外で高価 |
それぞれの具体的なメリット・デメリットは後述していますが、見た目や安定性はインプラントが優れています。しかし、インプラントは費用が高くて治療期間も長いため、安価で歯としての機能を取り戻すのであれば入れ歯もしくはブリッジが最適。
どの治療を受けるかは、ご自身で比較されて判断することが大切です。
入れ歯とブリッジとインプラントのメリット・デメリット
ここからは入れ歯とブリッジとインプラント、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。
入れ歯のメリット・デメリット|入れ歯の手入れが必要
入れ歯の主なメリット・デメリットは次の通りです。
【メリット】
- 保険適用のため安価
- 治療回数や通院回数が比較的短い
- 手術が不要
【デメリット】
- 周囲の歯に負担がかかる
- 違和感を覚えやすい
- 取り外してのケアが必要
入れ歯や部分入れ歯は保険が適用されるため安価で治療することができます。さらに手術が不要で治療回数・通院回数も短いので、とにかく歯の機能を復活させたい場合に適しています。
しかし部分入れ歯は隣接する歯にフックをかけて固定する治療法。そのためフックが目立ち安い上、フックのかかった歯に負担をかける点がデメリットです。
ブリッジのメリット・デメリット|寿命がきたら再手術
ブリッジの主なメリット・デメリットは次の通りです。
【メリット】
- 取り外す手間がない
- 保険適用のため安価
- 治療回数や通院回数が比較的短い
【デメリット】
- 健康な歯をたくさん削る
- 隣接する歯の負担が大きい
- 土台の歯が虫歯になりやすい
ブリッジは欠損している歯の両隣の歯を削り、削った歯を土台として固定する治療法。
取り外す手間がなく安定性も高いため、天然歯と同等の噛み心地を得られるのがメリットです。さらに入れ歯ほど見た目にも違和感がありません。
ただし、隣接する歯をたくさん削って土台とするため、周りの歯への負担が大きく、健康な歯の寿命を縮めてしまうデメリットがあります。一度削った歯を元に戻すことはできないので治療するかどうかは慎重に判断しなければいけません。
インプラントのメリット・デメリット|保険の適用外
インプラントのメリット・デメリットには以下のものがあります。
【メリット】
- 天然歯のような審美性と噛み心地
- 取り外しの面倒や口内の違和感がない
- 周囲の歯に負担がかからない
【デメリット】
- 保険適用外のため高額
- 手術が必要で治療期間も長い
- 定期的なメンテナンスが必要
インプラントは歯を失ったあごに人工歯根を埋め込み、先端に人工歯を取り付ける治療法。見た目や噛み心地が自然なので第二の天然歯と呼ばれることもあります。
インプラントのデメリットは、保険適用外であるため治療費が高額な点です。さらに治療後のメンテナンスも必要で、日々のブラッシングや定期検診を怠れば「インプラント周囲炎」と呼ばれる炎症を引き起こす可能性があります。
しかし、インプラントは周囲の歯に負担がかからない上に、見た目や噛み心地も天然歯と大きく変わらないためメリットの大きい治療法と言えます。
当院でのインプラント治療の詳細や治療の流れは以下の記事で紹介していますので、ぜひ併せてチェックしてみてください。
(関連記事)インプラント|藤沢駅南口より徒歩3分の歯医者|湘南ライフ歯科
20代で入れ歯やブリッジを行うケースはある?
20代で歯科治療を考えている人の中には「20代でも入れ歯やブリッジをする人はいるの?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
結論から言えば、20代で部分入れ歯やブリッジを行う方はいらっしゃいます。
部分入れ歯やブリッジの対象年齢などはありませんので若い方でも治療が可能です。
20代で歯が欠損している方は少ないですが、重度の虫歯や事故などで歯を失うケースはあります。歯を失えば20代でも入れ歯やブリッジ、インプラントといった治療が必要です。
入れ歯とブリッジどっちがおすすめ?値段や見た目で選ぶ
欠損した歯を治療するなら基本的にインプラントがおすすめです。安定性が高く天然歯のような噛み心地で、何より見た目の違和感がほとんどない点がメリットです。
しかし、インプラントは保険の適用外なので価格の面から入れ歯やブリッジを選択される方もいらっしゃいます。
その場合、周りの歯への負担を考えるなら入れ歯、見た目や安定性を重視するならブリッジがおすすめ。ただしブリッジは両隣の歯を削る必要があり、一度削った歯は元に戻せないため慎重に判断しなければいけません。
まずは入れ歯を試してみて、合わなければブリッジに移行するというのも手段の一つです。
値段や見た目、口内の違和感などから自分に合う治療法を選びましょう。
入れ歯・ブリッジ・インプラントの治療でお悩みの方はぜひ当院へご相談ください。当院では日本口腔外科学会認定医である院長を中心に、知識・経験豊富な歯科医師が治療を行っています。
このコラムの監修者
小林 浩
Hiroshi Kobayashi
所属学会
日本口腔外科学会 |
日本口腔インプラント学会 |
認定・資格
歯学博士(口腔外科学専攻) |
日本口腔外科学会認定医 |
厚生労働省 歯科医師臨床研修指導医 |
アメリカ心臓協会(AHA) BLSヘルスプロバイダー |