インプラントを長持ちさせるためにはメンテナンスが必要!費用や頻度、期間について解説
「インプラントのメンテナンスは必要?」
「メンテナンスの費用や頻度が知りたい」
などとお困りではありませんか?
インプラントを埋め込んだらメンテナンス(メインテナンス)を欠かすことはできません。メンテナンスを怠ると、インプラントや残存歯が抜けてしまう可能性があります。
こちらの記事では、インプラントのメンテナンスの必要性からメンテナンス内容、費用や頻度について解説しています。
目次
インプラントはメンテナンスしないと歯の寿命が短くなる
インプラントはメンテナンスが必要な治療法です。
インプラント体を埋め込んで治療が終わりではなく、その状態を長く維持し続けるためにはメンテナンスが欠かせません。
日々のブラッシングや歯科医院での定期検診を怠り、インプラント周囲炎を引き起こすと、インプラントの摘出が必要になる可能性があります。
結果的にインプラントの寿命を縮めてしまうため、手術後もメンテナンスを続けていくことが大切です。
当院のインプラント治療やメンテナンス、インプラントの寿命に関する詳細は、以下のページをご確認ください。
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インプラントのメンテナンスを行うべき3つの理由
インプラントのメンテナンスを行うべき理由には、次の3つがあります。
- インプラント周囲炎の予防
- 歯周病を予防し、残存歯を維持しやすい
- 保証を受けられるようになる
メンテナンスはインプラントや残存歯の維持につながるだけでなく、保証を受けるためにも必要です。
それぞれの詳細についてみていきましょう。
理由①インプラント周囲炎の予防
インプラント周囲炎とは、インプラントを埋め込んだ部分が炎症を起こす感染症です。
インプラント周囲炎を引き起こすと、歯茎の腫れや出血、歯周ポケットから膿が出るといった症状が現れます。重症化するとインプラントの摘出が必要になったり、脱落したりします。
天然歯と比べて、インプラントは炎症への抵抗力が低いです。
インプラントを長期的に維持し続けるには、メンテナンスを行って、インプラント周囲炎を予防することが大切です。
(関連記事)インプラント周囲炎とは?症状や原因、治療法について解説|藤沢駅南口より徒歩3分の歯医者|湘南ライフ歯科
理由②歯周病を予防し、残存歯を維持しやすい
定期的なメンテナンスは口内全体をチェックします。そのため、インプラントだけでなく、天然歯の虫歯・歯周病予防にもつながります。
特に、歯周病はインプラント周囲炎と同様の症状が見られ、顎の骨が溶けていくことで、やがて天然歯が抜け落ちる可能性のある疾患です。
自覚症状がほとんどなく進行し、出血や腫れ、痛みを感じた頃にはすでに重症化している恐れがあります。
インプラントだけでなく、残存歯を残し続けるためにもメンテナンスを欠かすことはできません。
(関連記事)歯周病の治し方と治療の流れ|藤沢駅南口より徒歩3分の歯医者|湘南ライフ歯科
理由③保証を受けられるようになる
通常、インプラント治療には歯科医院やメーカー保証がついています。
万が一、5〜10年の保証期間内にインプラントが破損したり、抜け落ちたりした場合、無償あるいは安価で治療を受けられます。
しかし、定期的なメンテナンスが保証の条件になっていることが多いです。歯科医院が指定する期間内でのメンテナンスを怠った場合、保証を受けられなくなる可能性があるため注意が必要です。
詳しい保証内容や条件は歯科医院によって異なるので、あらかじめ確認しておきましょう。
歯科医院におけるインプラントのメンテナンス内容
歯科医院で行われるメンテナンスの内容は、主に次のものです。
- クリーニング・PMTC
- 噛み合わせの確認
- ブラッシング指導
通常、メンテナンスは歯科医師や歯科衛生士が行います。歯科衛生士とは、口内の健康維持をサポートする国家資格保持者です。
それぞれの詳細についてみていきましょう。
クリーニング・PMTC
歯科医院でのメンテナンスでは、基本的に歯のクリーニングやPMTCが行われます。
PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略称で、専用器具を使ったプロによるクリーニングのことです。
歯科医院で行われるクリーニング・PMTCの具体的な内容は次の通りです。
- スケーリング(スケーラーで歯石を除去)
- ルートプレーニング(歯周ポケット内の歯石を除去)
- フロッシング(歯間部の歯垢を除去)
- エアフロー・ジェットクリーニング(強力なジェット水流で歯垢・歯石を除去)など
歯垢・歯石を除去することで、歯周病やインプラント周囲炎の予防ができるほか、口臭改善にもつながります。
(関連記事)歯のクリーニングをする3つのメリット!頻度や料金、ホワイトニングとの違いは?|藤沢駅南口より徒歩3分の歯医者|湘南ライフ歯科
噛み合わせの確認
メンテナンスでは噛み合わせの確認も行われます。正しい噛み合わせは、歯の健康を守る上で大切な要素です。
噛み合わせがズレていると、噛む時の負荷が一部の歯に偏ったり、顎関節に影響が出たりします。噛み合わせがズレたままの状態では、インプラントの寿命を縮めてしまう可能性があります。
口内トラブルの予防のため、インプラント部分の噛み合わせだけでなく、口の中全体の噛み合わせを整えることが重要です。
ブラッシング指導
歯科医院でのメンテナンス時は、ブラッシング指導も行われます。
インプラントを長く維持するためには、定期的なメンテナンスだけではなく、自宅でのセルフケアの両方が大切です。
しかし、ブラッシングの仕方が間違っていたら、セルフケアを行う意味が低減してしまいます。
インプラント歯周炎などをしっかり予防するためには、正しい方法で歯磨きを行わなければなりません。
また、ブラッシング指導は正しい磨き方を教えてもらえるほか、磨き残しが多い部分の指摘や歯間ブラシやフロスなどの使用を推奨されます。
メンテナンスを自分で行うのは大変?自宅ケアの方法・やり方
先述したように、歯科医院での定期検診だけでなく、自宅でのセルフケアも非常に大切です。
自宅でのセルフケアは決して大変なものではありません。
食後のブラッシングを基本とし、正しい磨き方で歯一本一本を丁寧に磨いていくことで、口内トラブルの予防につながります。
また、毎日のブラッシングのほか、1週間に数回は歯間ブラシやフロスを使用して歯と歯の間の歯垢・歯石を除去しましょう。
インプラントのメンテナンスにかかる費用は?料金の目安
インプラントのメンテナンス費用は、1回3,000円~10,000円が目安です。
口内状況は患者さまによって異なるほか、歯科医院によってメンテナンス内容や費用が異なるため、料金にばらつきがあります。
通常、インプラントのメンテナンスは保険適用の対象外です。自費診療のため、メンテナンス費用は全額自己負担となります。
しかし、医療費控除が適用されるケースがあるため、インプラント治療を受けた歯科医院に確認しておきましょう。
インプラントのメンテナンスを受ける頻度と期間
インプラントのメンテナンスを受ける頻度は、年2~4回が目安です。
頻度はインプラントの状態や口内環境によっても異なります。歯周病などの症状もなく健康な口内であれば、半年に1回程度のメンテナンスで済みます。
インプラントのメンテナンスには、いつまでといった期間がありません。
ただし、インプラントを埋め込んでいるかどうかに限らず、天然歯を維持し続けるためには、いつまでも定期検診を受け続けることが重要です。
違う歯医者でもメンテナンスを受けられる?引っ越し時の注意点
通常、インプラントの手術を受けた歯科医院で、メンテナンスを受け続けた方が良いです。
しかし、患者さまによっては引っ越しなどの転居に伴い、転院が必要になることがあるかと思います。
どうしても他院でのメンテナンスが必要になる場合、埋入しているインプラントのメーカーや種類について把握しておくことが重要です。
自身が埋め込んでいるインプラとの詳細を知っておくことで、転居先でも各種治療や検査に対応してくれる歯科医院を選ぶことができます。
まとめ:インプラントの手術・メンテナンスは湘南ライフ歯科へ
インプラント治療を受けたら、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。歯科医院で検診を受けることで、インプラント歯周炎や歯周病を予防することができます。
当院はインプラント手術のほか、患者さま一人ひとりの口内環境に合わせたメンテナンスを行っております。
これからインプラント治療を受けたいとお考えの方、また転居に伴ってメンテナンスを継続して受けられる歯科医院をお探しの方は、ぜひ当院をご利用ください。
このコラムの監修者
小林 浩
Hiroshi Kobayashi
所属学会
日本口腔外科学会 |
日本口腔インプラント学会 |
認定・資格
歯学博士(口腔外科学専攻) |
日本口腔外科学会認定医 |
厚生労働省 歯科医師臨床研修指導医 |
アメリカ心臓協会(AHA) BLSヘルスプロバイダー |