インプラント治療は痛い?痛みの原因や対処法を解説
こんにちは。
藤沢駅南口より徒歩3分の歯科医院【湘南ライフ歯科】です。
インプラント治療を受けるにあたって手術中や手術後の痛みが気になりますよね。
本記事では、インプラント治療の痛みが出るタイミングや対策方法を解説します。
インプラント治療をご検討の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インプラント治療の痛みの原因とタイミング
インプラント治療で痛みを感じるのはどのようなタイミングなのか、それぞれのタイミングに分けて痛みの特徴を解説します。
手術中
手術中は麻酔を使用するため痛みはほとんど感じません。
hそのため、過度に心配する必要はないでしょう。
痛みを感じるとすれば、麻酔の量が足りていないもしくは麻酔注射を打つタイミングです。
手術直後
手術中は麻酔で痛みが軽減されていますが、麻酔が切れたときに痛みが生じます。
インプラント治療は、歯茎を切開して顎の骨に穴を開ける必要があるため、麻酔が切れたタイミングで徐々に痛みが強くなっていくことが多いです。
ただし、痛みの感じ方は手術方法によって異なり、痛みをほとんど感じないこともあります。
【骨移植】
骨移植の方法には「自家骨移植」という自分の骨を移植する方法と、「人工骨移植」という人工骨を移植する方法の2通りがあります。
自家骨移植を選んだ場合、自身の顎以外の部位から骨を採取する必要があります。
傷口が増えるため、痛みを感じる箇所が多くなる場合があります。
一方、人工骨移植で痛みを感じる場所は移植を受ける患部のみです。
【歯茎移植】
歯茎の状態が悪い場合は、歯茎移植が必要です。
歯茎移植は別の健康な歯茎から採取する作業が必要ですので、痛む箇所が増えます。
またインプラントを施した箇所と比べ、歯茎を採取した箇所の方が痛みが強く出る傾向にあります。
【骨造成手術】
骨の厚みが不足している場合、インプラント治療ができないため骨を形成する「骨造成手術」を行わなければなりません。
骨造成手術は、ソケットリフトやサイナスリフト、GBRという人工物を使って骨を形成します。
歯茎や顎の骨へのダメージが大きくなることから、痛みが強く出やすいです。
抜糸中
切開を伴うインプラント治療の場合、インプラント治療を受けてから7〜10日程度経過すると抜糸をしなければなりません。
抜糸中の痛みの感じ方には個人差があり、違和感を覚える程度の方もいれば、はっきりと痛みを感じる方もいます。
どうしても痛みが心配な方は、麻酔をかけてから抜糸処置をするクリニックもあるので、確認してから予約しましょう。
抜糸後
抜糸後に痛みが出るケースはあまりありません。
ただし、治療を受けた箇所や移植の際に採取した歯茎、骨に強い衝撃や刺激が加わった際に痛みを感じることがあります。
術後すぐの強い衝撃や刺激は、縫合箇所が裂ける恐れもあるため、最低でも4週間は衝撃や刺激を与えないよう気をつけて過ごしてください。
手術から1週間以上経過しても痛みが続くもしくは悪化した場合は要注意
手術をしてから1週間以上経過しても痛みが引かない、もしくは悪化した場合、インプラント周囲炎が考えられます。
インプラント周囲炎とは、インプラントを施した周囲の歯茎が炎症を起こしている状態で、歯周病菌が原因で起こります。
悪化すると、歯茎からの出血や腫れだけでなく、インプラントを支える骨が溶けてインプラントが抜けてしまうため、注意が必要です。
インプラントは天然の歯と比べて歯茎との密着力が弱く隙間ができやすいため、細菌が侵入しやすい状態です。
歯磨きやマウスウォッシュで念入りにケアをする他、クリニックで定期的にクリーニングして口内環境を清潔に保ちましょう。
インプラント治療による痛みの対処法
インプラント治療による痛みの対処法を6つ紹介します。
すぐに意識したり実践できたりする内容ですので、ぜひ今日からはじめてみてください。
喫煙を避ける
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は、インプラント周囲炎による痛みを引き起こす原因です。
ニコチンは、白血球の細菌などから守る防衛機能を低下させる作用があり、細菌に感染しやすい状態にさせます。
そして一酸化炭素は、血液中で酸素を運ぶヘモグロビンと結合して酸素の運搬機能を低下させ、骨や歯に十分な酸素と栄養が行き届かない状態にさせるためです。
インプラントが抜けてしまうことを防ぐためにも、喫煙の習慣がある方は禁煙を意識し、健康な歯茎を保つようにしましょう。
飲酒を避ける
アルコールの血流を促進する働きにより、傷口がなかなか癒えず痛みが長引いたり、さらにはインプラント周囲炎を引き起こして痛みを発生させたりする恐れがあります。
アルコールを摂取すると脱水しやすくなり、唾液の分泌量が少なくなります。
唾液には殺菌作用があるため、唾液の量が減少し口の中が乾燥した状態になると効果を発揮できません。
よって、細菌が増殖しインプラント周囲炎を起こすリスクを引き上げます。
刺激となる食べ物を避ける
インプラント治療を行った箇所や移植のために歯茎を採取した箇所は、傷口になっています。
辛い食べ物を食べると痛みが生じたり悪化したりすることがあるため、摂取は控えましょう。
また、熱い物や冷たい物も刺激となり、痛みや悪化の要因となるため、3〜4日は刺激物の摂取を避けてください。
柔らかい食べ物を食べる
インプラント治療から数日間は、おかゆや豆腐、ヨーグルトなどの柔らかい物を食べて、傷口をいたわりましょう。
固い物を食べると縫合箇所が裂けたり、傷口から出血したりする恐れがあり、それに伴い痛みが生じる要因になります。
柔らかい食べ物を食べる以外にも、なるべく傷口に触れないようにしたり、手術した側で噛まないようにしたりするなどの工夫もするとよいでしょう。
歯ブラシを当てないようにする
抜糸をしてもらうまでは、歯磨きの際に患部に歯ブラシが当たらないよう気をつけましょう。
インプラント治療を受けた箇所はダメージを負った状態で繊細です。
そのため、歯ブラシが当たると傷がついて痛みが生じる恐れがあります。
洗口液や歯磨き粉の使用も傷つけたり患部に刺激を与えたりするため、しばらく控えることをおすすめします。
血行がよくなる運動や入浴を避ける
高い温度での入浴やシャワーは血流をよくし、痛みや腫れを悪化させる恐れがあります。
しばらくは、ぬるま湯によるシャワーが望ましいです。
しっかりとした入浴は、2〜3日後くらいから行ってください。
ヨガやスロージョギングなどの軽い運動も、痛みの悪化などのリスクがあるため、2〜3日後くらいから行うようにしましょう。
また、高い温度での入浴は体を疲れさせるため、免疫が低下して炎症を起こすリスクもあります。
基本的にインプラント治療を受けたあとは、安静に過ごすことを心がけてください。
インプラント治療の痛みを抑える麻酔の種類
インプラントの治療は痛みを伴うため、痛みを軽減できるよう麻酔をかけて行われます。
以降では、治療に行われる麻酔の種類と特徴を紹介します。
局所麻酔(1)表面麻酔法
歯茎表面を麻酔するときに使われる麻酔法です。
表面麻酔法で使われる麻酔には、ゼリーとゲルタイプがあります。
局所麻酔(2)浸潤麻酔法
インプラント治療を行う箇所に局所麻酔注射を打つ麻酔法です。
局所麻酔の代表格であり、即効性と安全性が高いのが特徴です。
局所麻酔(3)伝達麻酔法
脳から顔の表面などに到達する途中にある神経に麻酔薬を注入して、広い範囲で麻酔をかける方法です。
麻酔が効くまでに数十分かかりますが、麻酔力と持続力が高いことが特徴です。
鎮静法
正式には「精神鎮静法」と呼ばれており、精神安定薬や麻酔薬を使って意識を失わない程度にまどろんだ状態にする麻酔法です。
痛みを軽減できる他、局所麻酔と違ってまどろみ状態のため、リラックスして手術を受けることができます。
まとめ:痛くないインプラント治療は湘南ライフ歯科へ
インプラント治療は痛いのか、痛むタイミングや対策方法についてご紹介しました。
今回の記事内容を以下にまとめます。
- ・治療中は麻酔を使用するため痛みを感じにくい
- ・麻酔が切れたあとに強い痛みが出るケースが多い
- ・治療方法によって痛む箇所や痛みが異なる
- ・局所麻酔には「表面麻酔法」「浸潤麻酔法」「伝達麻酔法」がある
- ・精神安定薬や麻酔薬でまどろんだ状態でする「鎮静法」がある
湘南ライフ歯科では、さまざまな麻酔方法を取り扱っています。
手術中の痛みが心配な方、痛くないインプラント治療をお求めの方は、当院にご相談ください。
このコラムの監修者
小林 浩
Hiroshi Kobayashi
所属学会
日本口腔外科学会 |
日本口腔インプラント学会 |
認定・資格
歯学博士(口腔外科学専攻) |
日本口腔外科学会認定医 |
厚生労働省 歯科医師臨床研修指導医 |
アメリカ心臓協会(AHA) BLSヘルスプロバイダー |